「WEBコミックエッセイ劇場」2012年5月~7月連載『いつか大人になるのかな』改題、加筆・修正。ブックデザイン…中井有紀子(ソベイジグラフィック)編集…山崎旬・松田紀子(メディアファクトリー)ブッコフで¥330。う~ん、子離れした後夫とふたり編が始まるのかと思ったら、子どもが自宅住まいのまま働きだした時点で夫とふたり編を始めてるんですね。それは夫とふたり編なのか…
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娘さんは自分探しでニューヨークのダンススクールに数コマだけ通ってみたり(観光ビザのお試し枠?)シーカレとインドに行ったりするのでこういう服装。息子さんは父親の建築測量士事務所でバイト生活なのでこんな服ですが、今は日焼けなどマイナス面が多いので、現場仕事はこんな露出の多いタンクトップで働いてないので、時代は変わったなと。そしてさらに、マンガなので不敵な面構えをしてますが、この次の巻で父親と喧嘩してニートになるので、この格好はどこかで人生が好転しないと黒歴史のままです。

帯裏。夫と二人暮らし編を先にやってしまったのは、勇み足だったなと。だってまだ二人とも家にいるので。しかし頁097によると「板橋マダムス」のこどもたちはほとんど実家暮らしらしく、決して少数派でないようです。頁119を見ると、作者の父親はなくなっていて、母親はその後独身の作者の兄と暮らしているとか。時々子育ての手伝いに作者の所に来るくらいがケンカしない秘訣なのかな。というか、作者の独身の兄もまた、生き方の面で姪っ子甥っ子に何か影響を与えているかもしれませんが、その自覚があってもいかんともしがたいのかもしれません。

頁099、ダーリンの実家の兄も「誰も継がなくても田んぼは人に貸せばいいし」などと甘いことを言っており、休耕田がババ抜きのババになる時代がすぐそこまで来ていることに目をつむっていると。農業法人で起業とかいっくら煽っても、一日朝から晩まで体育の授業のように野良仕事やるより、スマホの画面見てた方がいい人の方が60代以下なら多いはず。70代以上ならまだ田畑に出るでしょうけれど。

帯。


カバー折と頁035。頁084にもホットフラッシュなど更年期障害の話が出て、それでまた別の単行本が出てるので、話は続いてるんでしょうけれど、読むか分かりません。この巻の冒頭は、せっかくダンススクールのインストラクターになった娘さんから始まりますが、ひとつミュージカル(文化センターでやるレベル)に合格したことで仕事をやめてオーディション三昧から挫折、バイトと自分探しの旅を経て22歳で大学生を目指すというそれまでの資本投資のリターンがまるでない人生になってしまい、もう一度インストラクターやればいいのにと私なぞは思ってしまいます。高校中退してまで打ち込んだダンスなんだから、添い遂げればいいのにという。

頁026。ニューヨーク編。こういう海外経験に共感した邦人より、インバウンドや外国人労働者相手にこういう接客の経験した邦人のほうが多いでしょうし、さらにそれに対するあちらの反応は日本人のようにおとなしくないので、店員の方が「こわかった」になった例の方がすっごくたくさんになって、現在に至ってると思います。私は80年代の厚木で既にペル―人にこういう接客したケンタッキーの店員を見てますが、それは前にも書きました。因果は巡る。…昔の日本人は全然おとなしくないかったのに、やっぱり敗戦でアメリカにギブミーチョコレートで牙を抜かれたんでしょうかねえ。アメリカがくれたギフト、平和主義。「いやいやそれはソ連や中共のスパイが暗躍してですね」と思いたい人も思える自由と、浸れる動画三昧生活。翻って、前期倭寇が大活躍、日本の輸出品といえば日本刀だった室町時代がなつかしいです(なつかしくない)

頁050、インドで身ぐるみ強盗にはがれた娘に送金を模索する場面。この送金機関って、NHKの72時間とかで出て来たとこでしょうか。そして高野秀行さんがさらっと、ソマリランドへの送金手段として使ってたとこでしょうか。ライターの人は、バックパッカーの常識を、さもアレなように盛って書いたりすることがあるので、どうなのかなと思いましたが、ソマリランドのは大黒屋で、NHKのは何処か分からないけど、また別っぽいと思いました。
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娘さんはうまいことパスワードを受け取れる環境にいれなかったので、親切な邦人観光客にお金を貸してもらって、帰国後返したそうです。そういう寸借詐欺もあるので、だんだんほかのバックパッカーも用心しだすと思いますが、いかにも慣れてないふうだったら、それはそこまで疑ったらアカンと思うだろうな。でもそれと貸した金が帰って来るかどうかは別(自分の経験も込めて)


2020年12月、コロナカの前橋で撮ったウエスタンユニオンの日本語ポスターと、頁052。このポスターを元にした絵を依知のトレーラーハウスでペインティングしてるのかなといっしゅん思いましたが、比べて見たらちがった。*1
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子連れバックパッカー、時々見ますし、邦人でも新井一二三サンなんてそれを日本語でなく漢語で台湾でバンバン発表してるわけですが、やはり誰にでも出来ることではないと。そのお金があったら自分のために使う、だから結婚しないし子どもも産まない、てな趣旨のことを最近ホリエモンが云ってたと思います。そうなんだろうな。
頁102。もちろん従来の考え方に則って、なぜこどもが親離れ出来ないか考察するマダムもいます。日本タヒねよとまでは言わないでしょうけれど。
それより、だいたい食費は三万エソなのですが、それを食費として徴収すると食事を作ってやらなくてはいけなくなるので、家賃として徴収すべしという意見のほうが面白かったです。
本書にほかの本の広告はなし。感想送ってねのハガキはついてます。
で、初任給の安さと、使いたいことにお金を使うと待っているビンボ―生活について、作者は往時に思いを馳せるのですが、そんな生活、そんな苦労したくないと思ったらやっぱり若い人はパラサイトになるんだろうなと思いました。

頁103。

頁103。
あと二冊読みますけど、その後この人たちはどういう人生送ってるんでしょうかね。ダーリンの糖尿病ほかがちょっと心配。下はカバー折。

以上

