『波よ聞いてくれ(1)』 (アフタヌーンKC)読了

波よ聞いてくれ(1) (アフタヌーンKC)

波よ聞いてくれ(1) (アフタヌーンKC)

家人はむげにん終了以後の手足は路線が違うので買わないそうです。
無限の住人のほうが作者本来の持ち味を殺して真面目だったので、
これでいいと私は思います。ので、私が買うということで買いました。

タイトルと、ラジオということで、ミポリンの映画を連想しましたが、
その中山さんのオーラが急に消えて一般人みたくなった時期と、
カンボジアミポリンが有名になったがベトナム人だった、とか、
関係ないほうに思考が滑りました。クーロン黒沢、みたいな。

お話の舞台は北海道で、Wikipediaによると作者はふなっしー千葉県人。
だから札幌と函館に一回ずつしか行ったことのない私でも知ってる、
セイコマを略し間違えたのかと納得しました。京都に来たら、
西院から催淫を連想したくらいの人ですしね。でもみんな連想すると思う。

頁58を見るまで、「ボヤージャー」という店名だと思ってました。

頁11を見て、毎晩飲んで記憶を失う時期なら、
もう少し下腹に肉がついててもいいだろうに、
でも胸の垂れ具合はうまく描けてるな、と思ったのですが、
その前のページで二十五歳と書いてあったのを、
自分が受けとめられてないことに気付きました。

で、主人公はガラケー使いで、「フルブラウザ」とか「画面メモ」とか、
いま記録しておかないと忘れられそうな専門用語が少し出ます。
なので、このお話の時代設定は、スマホ普及直前なのではないかと、
少し疑ってかかってます。主人公の泥酔ブラックアウト設定は、
下記の単行本が北海道の寿郎社だったし、関連あるかなと思いました。

枕もとに靴: ああ無情の泥酔日記 (新潮文庫)

枕もとに靴: ああ無情の泥酔日記 (新潮文庫)

北海道というと、都築響一の本*1の客とママの会話に出てくる、
白老に行ってみたいです。
あとは、あれだなあ、下記に出てくる、稲作の北限地帯。
探偵は吹雪の果てに (ハヤカワ文庫 JA)

探偵は吹雪の果てに (ハヤカワ文庫 JA)

むげにんくらい長い作品になってください。ではでは
今週のお題「最近おもしろかった本」