渋谷タワレコ「世界伝奇行」(河出書房新社)刊行記念 諸星大二郎 佐藤健寿展 中国 西遊妖猿伝編

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知り合いに、河出のハードカバー三千円弱、中国編だけ買いましたよとほほ、という話をしたら、ところで渋谷のタワレコで出版記念展示会やってますけど行きましたか?と聞かれ、ノーマーク爆牌黨でして、中国編は今日昨日まででしたので(前後期で入れ替える。後期はパプア編)、とるものもとりあえず行きました。

だいたい私は朝イチ行動を好む人間なのですが、タワレコは平日は午後二時から展示ブースを開けるという、或る意味勤め人や学生が観客主体なら当たり前の合理主義をとっていて、逆に今回は新宿のチベット音楽コンサートと組み合わせることが出来たので、それはそれでよかったです。17時に来客でしたので、帰りもとんぼ返り。飯抜きでした。

でも有料展示とは思いませんでした。五百円。それで複製原画もパネル写真もグッズも売るという。そんかわし撮影おk。どんどんSNSで発信して下さいねという。なら、中国編を買った際にいちばん不親切だと思った、"没有过不了的火焰山"の訳文が載ってない件について、ここに来れば説明文あるかな、なければその旨発信しますえ、と思ったのですが、当該写真自体の展示がないかった。受付のチャンネーは、受付だけに特化した素晴らしい人間で、作品うんぬんについてこの人に突っ込むのは間違っている、Tシャツを買うと、「サイズは◯◯でお間違え無かったでしょうか」と、AIのように正確にリピートしてくれるし、タワレコアプリに対する理解もしっかりしている。それでいいじゃないか。よせがきに書くなんて野暮のやること(実は思いつかなかったです)

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よせがきは、カメラマンのしとに言及したしとが、意外に多かったです。物販のTシャツも、写真をプリントしたものが二種類。マンガ偏重でない。

左は、夜の酒泉だったかな。あまりうまく撮れませんでした。酒泉なんて行ってたかどうか覚えてないですが。

そういえば、中国編の読書感想に張った、"没有过不了的火焰山"の看板を跨いで"我跨掉了"の動画の華人女性は、"guo"と"kuo"を耳で聞き間違える地方の人なんだなと思ってます。戦前、国民党を酷民黨と揶揄した時のような感じで。と思ったら、跨ぐは"kuo"でなく"kua"だった。

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西安。これは撮れた。いくら撮影自由でも、夜の街をうろつく吉田類風モロ☆のカットをあげるのもどうかなので、写真はこれくらいにします。ウイグルキャップの氏の写真は展示無し。ウイグル村に翻る五星紅旗の写真もなし。

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これはこの人が死ぬ場面とセットにしてほしかった。物販のトートバッグの波子と一升金と通臂公はどれもTシャツなら欲しかったです。悟空とコドワのTシャツ買いました。消費税8%で。

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アナログ写植貼り時代の図表はどのように書かれていたか。地引。すべてが地引。

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さらにドン。灰色の地下道を表す線は、青エンピツ(だったはず)です。スクリーントーンじゃないでゴワス。ぜんぜん関係ないですが、スーパーアクション休刊号の"再見"のルビが、「サイチェン」で、何で濁音でないのか、どこの言い方なのか数十年ごしで気にしています。広東語でもゾイギンですよね。

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以上